茨城県の現状について、里親に関心のあるAさん夫妻が茨城県青少年家庭課の担当者に聞いてみました。
茨城県福祉部子ども政策局
青少年家庭課
児童相談所・児童養護施設・児童自立支援施設に関することや青少年・母子福祉に関することを担当しています。
Aさん夫妻
茨城県在住。夫婦で暮らしています。最近、里親制度について知りました。社会的養護や里親に関心があり、里親制度について知りたいと思っています。
こんにちは。茨城県の里親制度についてお伝えしたいと思います。何でも聞いてくださいね。
ありがとうございます。現在、茨城県ではどれくらいのお子さんが親元を離れ暮らしているんですか?
はい。茨城県には親の元を離れて暮らす子どもがおよそ700人います。このうち、およそ2割、160人の子どもが里親家庭で暮らしています。
茨城県にはどれくらいの里親さんがいますか?
茨城県の里親家庭は現在443世帯です。こちらが茨城県の里親登録者数の推移です。
里親家庭がどんどん増えてきているんですね。
はい。茨城県では、里親委託の推進に特に力を入れて取り組んでおり、里親になるための研修や里親になってからの研修も充実しています。お子さんとのマッチングや、お子さんを実際に育てている間も、児童相談所を始め、専門的な知識を持つ相談員などのしっかりとしたサポート体制があります。
そうなんですね!里親になる前の段階から手厚いサポートがあるんですね。
はい、そうなんです。里親家庭への委託率(※)も徐々に上がっています。
※里親委託率とは・・・”親元を離れて暮らす子ども”全体のうち、里親やファミリーホームで暮らす子どもの割合のこと。”親元を離れて暮らすこども”とは、代替養育(乳児院や児童養護施設などの施設や里親やファミリーホームなどの家庭で暮らすこと)を必要としている子どものことを指しています。
里親家庭で暮らす子どもが増えてきているんですね。何歳くらいのお子さんが対象になりますか?
0~18歳未満のお子さんが対象となります。
乳幼児期は、温かく安定した家庭的な環境で養育されることによって、愛着関係の基礎が形成され、子どもの成長に良い影響があるとされており、とても重要な時期となっています。
また、高学齢児にとっては、里親家庭で生活した経験が将来自分が家族を築くときのモデルとなり、子どもの自立において里親が重要な役割を果たします。
子どもの現在と将来のためにも、あたたかい安定した家庭環境が大切なんですね。
はい。また、虐待などの理由で一時保護(※)される場合など、子どもを短期間預かる里親さんも求めています。
※一時保護とは・・・子どもの生命の安全および権利の尊重が脅かされる状況にあると判断される場合に、児童相談所が子どもを一時的に保護する行為のことです。児童福祉法第33条にもとづき、児童相談所長や都道府県知事などから承認を得たうえで実施されます。保護をする期間は原則2か月間までとなっています。
短期で預かる里親家庭も必要なんですね。
はい、里親にもいろいろなカタチがあります。家庭での養育が困難な場合でも、子どもたちは、あたたかい家庭で生活する権利が保障される必要があります。家庭的な環境において養育され、心身の健やかな成長を図ることが求められています。
茨城県の現状が分かりました。ありがとうございました!